コロナ期間中に、何気ない友人の情報をwe chatでシェアしたユーザーが、中国当局から罰せられた。友人の情報は「免疫力がアップできコロナ予防になる商品について」であり、これをシェアしただけで35万円の罰金が科されたのだ。
中国では、個人のwe chat 上の発信は広告の一種としてみなされる。今回も自身のSNSに発信することで、広告主としてみられた可能性がある。
中華人民共和国公国法第11条には、「広告内で使われるデータ、統計資料、調査結果、引用など、正確なものを使用及び出所を明記すること。」と記されている。もしこれに違反した場合、広告法第59条により、「市場監督管理部門から広告停止の命令及び10万元(151万円)以内の罰金」が科される。
市場監督管理局の副局長孫氏によると、今回の問題は「内容の真実性を判断出来ないことにある」という。
今回情報がシェアされたのが1月31日、市場監督管理局による調査が行われたのが翌日の2月1日、そしてユーザーに罰金の通告があったのが2月17日であった。コロナに関する広告に関しては、福建省三明市(さんめいし)市場監督管理局としての初めての通告であった。
今後とも市場監督管理局としては、コロナに関する予防、治療、秘密のレシピなどの広告内容については、厳しく管理していく方針だという。
コロナに乗じた詐欺まがいの広告もあるだろう。中国当局の先回りした対応に対して、普通のユーザーは「これくらいいいんじゃない?」と思ったかもしれない。しかし、当局としては警告も含めて早めに動いているのだろう。
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