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EV 中国と日本の違い

中国は緑ナンバーのEV車がとても多い

年末に中国に行ってきた。そこで感じた中国と日本のEV環境の違いについて書いてみたい。

まず中国はEVが非常に多いという印象だった。中国はナンバープレートの色でEVかどうかが分かる。緑のナンバープレートがEVだ。ガソリン車は青いナンバープレートが付いてい

る。

私が行ったのは天津だったが、天津では、見た感じEV車が3割くらいを占めていた。先ほどの緑色のナンバープレートを見る頻度だ。

実際、朝日新聞によると、2023年で、中国では新車販売の3割がEVだったそうだ。古い車もまだ残っているので、見た車の3割がEVだったという感覚は都市部だったせいもあるかも知れないが、それでも日本の都市部に比べてとても多い印象だった。ちなみに、日経新聞によると、2023年で、日本は新車販売の2.2%がEVだったそうである。


参考記事:


すでに高級EVと大衆EVとがセグメンテーションされている


中国では、EVの市場がすでにセグメンテーションされている印象だった。価格の安いBYDなどの大衆車と、価格の高い高級EVだ。価格の安い車は、自動運転などもつけないで買っている人が多く、経済的理由で買っている印象だった。一方高級EVは、日本のレクサスの様にアフターサービスの良さで買われていた。例えば、どこかでお酒を飲んだら、運転代行サービスがついていて、家まで送ってくれる。またバッテリーを無料で交換してくれるなどのサービスが付いている。



日本はちょっとした足としての利用に留まっている印象


翻って日本はどうなのか?日本はテスラが2023年に5500台しか売れていない。一番売れたのは軽EVの日産サクラだ。それでも4万台弱である。中国はセダンやSUVなどの普通車のEVが普及しているが、日本はちょっとした足として軽EVを使う人が少しづつ増えてきているといった印象だ。

中国はdidiなどのライドシェアも普及していて、天津では呼ぶとほぼEVが来る。そして、アプリで呼んで、全く会話しなくても目的地まで運んでくれて、料金もアプリ内決済なので、運転手とのやり取りが無い。経験上、街中のライドシェアとEVの相性は良いので、もしかすると日本はライドシェアから普及が進むのかも知れない。タクシー会社以外が提供するライドシェアの許認可もなかなか進まない日本だが、今後の流れをウォッチしていきたい。


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