中国のフードデリバリーで起きた事件
中国の三大フードデリバリーといえば「饿了吗(うーらまー)」「美团(めいとわん)」「百度外卖(ばいどぅーわいまい)」である。
今回は、「美团(めいとわん)」に関する事件である。事の発端は2020年12月にネットに掲載された「私は美团(めいとわん)にやられた」という記事である。
内容はこうである。「自分は美团(めいとわん)の会員だが、配達費用は非会員の時の方が安かった。非会員の時は2元の配達料が、会員になったら6元に値上がりした。」
そして、実際に検証したキャプチャーも掲載されていて、下の写真は、そのキャプチャー
である。ほぼ同じ時間帯に非会員と会員の配達費用を比べており、非会員の方が会員よりも配達費用が安いことを示している。
記事によると、すぐにサービスセンターに問い合わせた結果、「10元のクーポンを差し上げます」との回答をもらったとのことである。しかし、その後も他のレストランに発注してみたところ、やはり非会員の方が1〜5元安いということが起きていた。
この記事がアップされると、ネット上ですぐに反応が起きた。
そして「美团(めいとわん)」もすぐ
に対応し、2020年12月17日に声明を出した。
左がその声明文だ。「会員と非会員の配達費差額問題につきまして、すぐにユーザーに問い合わせして調査を行いました。その結果、アプリの位置情報の保存に問題があることが判明しました。位置情報の保存に問題があったため、配達費用が誤って算出されました。こちら側の手違いで、ユーザーの皆様にはご迷惑をおかけしまして申し訳ございません。ただ今技術チームを立ち上げて対応中でございます。」
これに対して、記事を出した側は、更に追加記事を出した。そして「美团(めいとわん)が誠意を見せたのは良いことだが、位置情報の保存に問題があったとしているところには、納得行かない」と言及した。
この件を受け美团(めいとわん)の株価が下がる
この件を受け、ネットユーザーからは様々な不満の声が上がった。「会員は何も特典を与えなくても会費を払ってくれる。これに対して美团(めいとわん)は非会員の入会に力を入れている。今回の事件はこのような結果起きたのではないか。」という声である。言わば「釣った魚には餌をやらないのは問題だ」と言っているのである。
一連の事件を受けて美团(めいとわん)の株価は一時3%も下がってしまった(以下)。
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